幕の内弁当的な面白さ。

あまり本の好みがわからない相手に「オススメの漫画って何?」って聞かれると『それでも町は廻っている』と答えてます。
絵柄もストーリーも老若男女誰でもとっつきやすくて、面白いと思ってもらえるような気がするので。

お話はギャグありホラーテイストありSFチックあり恋愛要素もありメイド分もあり人情ものもあり。なんでもありです。
ほら、こうして並べるとどうしてもこの作品嫌いって人いなさそうではないですか。
好みがわかってる相手にはもちろんその好みにあったものを伝えますけれど、そうでない場合はこの作品にしてます。

まあ、どんなに理由を並べたところで結局は自分がこの作品が好きなだけなんですけれど。
読み手がわかるかわからないかギリギリに仕込んだ小ネタや、時系列がランダムになってるので後から回収される伏線とか。
なによりキャラがみんな親近感がわきますし。
アニメにもなってるメジャー作品なのに、どこかこう派手ではないというか…下町っぽさがにじみ出ているというか。

かくいう自分も友達に勧められて読み始めたんですが、今はその友達に大感謝しているのです。
はだかんぼ教育 無料 あらすじ http://www.wbrookfieldlibrary.org/

おもしろ温泉物語奇譚

映画にもアニメにもなったご存じ『テルマエ・ロマエ』です。ローマのお風呂を作る技師が現代にタイムスリップし、日本の風呂文化を知って、その文化を元のローマに取り入れていく話なのですが、あまりに突拍子もなく、それでいて、技師のルシウスの反応がおもしろくて、つい笑ってしまいます。というのも、自国の文明、技術をはるかに凌駕した現代日本のあり様は、彼に劣等感を植え付けてしまいます。風呂上りのコーヒー牛乳に棺と例えた浴室、シャワー。当たり前のようにあるものが、ルシウスにとっては見たこともない斬新なアイデアであり、まるで宝のようなもので、毎回感動したり落ち込んで涙したりと彼の葛藤がなぜか笑いを生んでいきます。そして、そんなアイデアを持ち帰るルシウスに対し、ローマの王様から重用されるようになるのですが、そこからルシウスの運命は波乱になっていきます。時代を超えるルシウスの奇妙な物語は、真面目で真摯な彼だからこそ、より魅力的に感じるのかもしれません。

ほんわかかわいい、少女の成長物語。うさぎドロップ

序盤はお葬式から始まり、亡くなった祖父の隠し子を育てることになった男の話です。実質、甥と叔母の関係になってしまう、奇妙な共同生活が始まります。隠し子である少女、リンちゃんの、慎ましくも逞しい姿にほんわかしていて、そんなリンちゃんにいつの間にか感化され、気づかされることが多い日々が続きます。人に気を使うリンちゃんを心配したり、考えたり、暖かく見守る姿はすでに親の顔です。こちらまで、親目線で見てしまいます。また、巻を追うごとに、なぜか子育てする彼の姿がかっこよく思えてしまうのが、奇妙であり魅力的なところです。会社の同僚や、同じ幼稚園に通う子どものシングルマザーなどに子育ての相談をしたり、リンちゃんにしてあげられることを懸命にしている姿がいいです。また、周囲にいる人たちの暖かさにも気づかされます。こうした小さな幸せを感じつつ、毎日の二人の日常に応援したくなります。しかし、その裏側で、リンちゃんの母親の行方や、祖父が何を思ってリンちゃんと暮らしていたのか、随所に謎が散りばめられていて気になるところです。そして成長していくごとに、リンちゃんの思いが変化していく様子も見所です。